Lapis and honey

大阪の占い師・霊能者がスピリチュアルのことや占いのことやお仕事のことを書いていくブログ。はじめての方は→https://lapisandhoney19.hatenablog.com/first

スピリチュアルと物語

スピリチュアル好きな人で、情報や解釈が大事だと思っている方って結構多いのではないかなーと感じます。
物語や詩を読んでも、その解釈や教訓ばっかりを気にする人も多くいます。

 

童話作家でオカルティストのミヒャエル・エンデ
カフカの本でカフカが言いたいことが、自称カフカ専門家の言う通りの事柄なのだとしたら、なぜカフカは専門家と同じ言葉を書かなかったのか」
と、述べています。
思うに、エンデは「カフカ専門家は間違ったことを言っている」と言いたいのではなく、
「物語とは解釈するものではなく、体験するものなのだ」ということが言いたいのでしょう。

 

私は本を読むのと同じぐらいかそれ以上に、音楽と詩から多くのことを学びました。
大事なのは、必ずしも学びは高尚な感情でなくてもいいということです。
高尚な感情もくだらない気持ちも、真剣に学ぶことが大事です。

 

星の王子様は有名ですが、私が星の王子様を読んで一番心に残ったのは、
王子様が酔っ払いの星の酔っ払いのおじさんに「どうして毎日お酒を飲んでいるの?」と尋ねた時に
酔っ払いのおじさんが「自分が惨めな酔っ払いだと忘れるために酒を飲んでいるのさ」と答えたシーン。
あの時の、言いようのない、気まずいような気持ち。

 

例えば、J-POPがくだらなくて、クラシックには神秘が隠されているのかというと、私は決してそんなことはないと思います。
そもそも汎神論の立場に立てば、尊くない表現は存在しない。
ただ、それによって自分の心が動くかは大事です。
喜びであれ悲しみであれ、心を動かすものにはすべからく力があります。

 

その中でも詩や物語は、現代人にとって最も身近な神話のかけらなのです。
神話には力があります。
古い時代に神話を記録していた人が現代日本に転生していたとしたら、歌詞や小説や漫画を作るかもしれませんね。